この度はお越しくださり、ありがとうございます。四ノ宮 佳奈と申します。
何かと慌ただしい現代において、ご自身の働き方についてじっくり考えるお時間は、なかなか取れないものですよね。特に、毎日を丁寧に過ごしたいと願う皆様にとって、「複業」と「専業」という選択は、人生の大きな節目になることもあるのでは、と常々感じております。
どちらを選ぶべきか、どちらがご自身に合っているのか、真剣にお悩みのことと存じます。以前、都内のホテルで婚礼サービスに4年間携わり、その後、結婚を機に在宅のメールオペレーターとして3年間お仕事を続けておりますわたし自身の経験も踏まえながら、この二つの働き方について、皆様と一緒に考えていく機会になれば幸いです。
まずは、複業という働き方について、ご一緒に紐解いてまいりましょうか。
複業の魅力は、何と言ってもその可能性の広がりにあるのではないでしょうか。一つのお仕事に限定せず、複数の異なる分野にチャレンジできることは、ご自身のスキルや経験を多角的に磨くまたとない機会をくださるもの。例えば、本業で培った知識を活かしつつ、全く別の分野で新しい学びを得ることだってできるのです。これが、複業で得られる大きな喜びの一つかもしれませんね。
また、収入源が複数になることで、精神的なゆとりが生まれることも大きな利点だと感じております。もし万が一、どれか一つのお仕事が立ち行かなくなったとしても、他の収入源があるという安心感は、日々の生活において心強い支えとなることでしょう。わたしも3年前、結婚を機に在宅のメールオペレーターのお仕事を始めた際は、最初は週に3日、1日4時間程度の複業からスタートいたしました。時給は1,200円でしたが、これまでホテルで培ってきたホスピタリティ精神を、文章を通じてお客様に届けるという新しい挑戦に、とてもわくわくしたのを覚えています。鎌倉の自宅の書斎で、お客様からの問い合わせに真摯に向き合い、言葉遣いや文章の組み立て方に細心の注意を払う日々は、新鮮であり、正直、最初は戸惑いもありましたね。
しかし、この複業という働き方には、やはり課題もございます。最も大きな点は、時間管理の難しさではないでしょうか。複数のプロジェクトを同時進行させるためには、これまで以上に緻密なスケジュール管理や自己規律をしっかりと行わなくてはなりません。体力的な負担も考慮する必要がございます。また、本業と複業のバランスを取りながら、ご自身のプライベートな時間も大切にする工夫が求められますね。特に、睡眠時間を削って無理をしてしまうと、心身の健康を損ねてしまうことにもなりかねません。ですので、ご自身のペースをしっかり見極めることが大切です。
次に、専業という働き方について、お話しさせてください。
専業の最大の魅力は、やはり「安定性」と「集中」にあると、わたしは考えております。一つの企業や職務に全力を注ぐことで、深い専門知識やスキルを身につけ、キャリアを着実に築いていくことが叶うことかと存じます。企業によっては、充実した福利厚生や安定した昇給の機会も期待できるかもしれませんね。
わたしが20代前半の4年間、都内のホテルで婚礼サービスに専念しておりました頃は、まさに専業の醍醐味を日々感じておりました。年間100組以上のご夫婦の幸せをサポートさせていただく中で、朝は7時には出勤し、夜遅くまで準備や打ち合わせに追われることも珍しくありませんでした。心身ともに大変な時もありましたが、お客様の最高の笑顔を見ること、そして「四ノ宮さんがいてくれて本当に良かった」とおっしゃってくださった瞬間は、これこそが専業の醍醐味だと、全身で感じたものです。特に印象的だったのは、3年前のある秋の週末です。土曜日、日曜日にそれぞれ3組の挙式披露宴を担当したのですが、それはもう、心身ともに限界に近い状態でした。それでも、チーム一丸となってお客様の期待を超えるサービスを提供することに全身全霊を傾ける経験は、わたしにとってかけがえのない財産でございます。
しかし、専業にも注意すべき点がございます。例えば、収入源が一つに集中しているため、もし勤めている企業の方針転換や業績不振があった場合、ご自身の生活に直接的な影響が出やすいということも、頭の片隅に置いておく必要がございます。また、一つの組織に長く身を置くことで、人間関係の悩みが生じたり、働き方や業務内容が固定化されてしまい、新しい挑戦への一歩が踏み出しにくくなる可能性も、否定できないかもしれませんね。
では、複業と専業、どちらの働き方がご自身に向いているのか、わたしなりの視点で少し考察してまいりたいと思います。
もし、あなたが「新しいことに積極的に挑戦したい」「複数のスキルを磨きながら、ご自身の可能性を広げたい」とお考えでしたら、複業は非常に魅力的な選択肢の一つになるかもしれませんね。特に、在宅でできるメールオペレーターやデータ入力といったPCワークは、時間や場所に縛られにくく、複業として始めやすいお仕事だと思います。わたしの場合は、複業で始めたメールオペレーターの仕事が、結婚後のライフスタイルにとてもフィットしたため、今では「専業」という形で、在宅で毎日お仕事をさせていただいております。最初は複業として、小さく始めてみるのも良い方法かもしれません。
一方、「一つのことに集中して深く掘り下げたい」「安定した環境でじっくりとキャリアを形成したい」とお考えでしたら、専業がより合う働き方かもしれません。企業内で昇進を目指したり、特定の分野でプロフェッショナルとしての地位を確立したい場合、専業で得られる経験や信用は、何よりも大きな力となるはずです。
結局のところ、どちらの働き方が「正しい」というものではございません。ご自身の現在のライフスタイル、ご家族の状況、将来どのような自分になりたいか、そしてどんな価値観を大切にしたいかによって、最適な選択は変わってまいります。
わたし自身、ホテルでの専業の経験も、在宅での複業、そして専業としてのメールオペレーターの経験も、どちらもかけがえのない大切なものでした。ホテルでの経験は、お客様の喜びを直接感じられるかけがえのない時間でしたし、在宅のメールオペレーターというお仕事は、鎌倉の穏やかな暮らしの中で、丁寧な言葉を通じてお客様に寄り添う喜びを与えてくれています。PCワークは、直接お客様と顔を合わせることはなくとも、文章の向こう側にいらっしゃるお一人お一人のお気持ちを想像し、心を込めて返信する。ホテルで培ったホスピタリティが、形を変えて今も生きているのだと感じる日々でございます。
どうか、ご自身の心とじっくり向き合い、焦らずに、あなたらしい働き方を見つけてくださいね。もし、少しでも複業や在宅でのお仕事にご興味がおありでしたら、小さく一歩を踏み出してみるのも良いかもしれません。きっと、新しい世界があなたを待っていることでしょう。このお話が、皆様の働き方を考える上で、ほんの少しでもお役に立てたなら、わたしも嬉しく存じます。
皆様の毎日が、これからも穏やかで、そして輝きに満ちたものでありますように✨
