皆さま、こんにちは。東京都目黒区に住んでおります芦田玲と申します。IR広報という、企業と投資家の方々をお繋ぎするお仕事に携わってまいりましたが、38歳になりました出産を機に、今は在宅で仕事をしております。パリの美術館を巡るのが何よりも好きなわたしにとって、ゆとりのある暮らしの中で知的好奇心を満たす時間は、人生を豊かにしてくれる、かけがえのないもの。フランスの女性たちは、自身のキャリアと私生活のバランスをとても上手に保ちながら、颯爽と人生を謳歌しているように感じますわね。
昨今、在宅での働き方が多様化し、本業をお持ちになりながらも別の仕事に挑戦する、いわゆる「パラレルキャリア」という言葉を耳にする機会が随分と増えましたわね。特に、育児や家事に追われながらも自身のスキルを活かしたいと願う女性にとって、このパラレルキャリアはまさに新しい扉を開く鍵となるでしょう。わたしも、フランス語検定2級を活かして翻訳や校正の依頼をお受けしたり、あるいは企業のPCオペレーターとしてデータ入力の仕事を請け負ったりと、細やかではございますが自分のペースで活動しております。しかし、この魅力的な働き方には、思わぬ見落としが潜んでいることも、また事実でございます。特に、法的・税務に関する知識は、ご自身のキャリアを、そして未来をお守りする上で、欠かせないものでございます。今回は、わたし自身の経験も交えながら、皆さまがお安心してパラレルキャリアを始められますよう、幾つかの留意点についてお話しさせていただけますと幸いですわ。
まず、多くの方が最も懸念なさるであろう、税金についてお話しさせていただきますね。在宅でメールオペレーターやデータ入力といった業務を請け負い、収入を得た場合、原則として確定申告が必要となるものです。ここで大切なのは、収入をどのような所得として計上するか、という点でございますね。会社から給与として支払われる場合は「給与所得」になりますが、業務委託契約などで報酬を受け取る場合は「事業所得」か「雑所得」に分類されるのが通例でございます。もし、本業とは別に年間20万円を超える雑所得がある場合は、確定申告が課せられます。これは、意外と皆さまが見落としがちな点のようですよ。例えば、月に数万円の副収入が年間で24万円になった場合、申告が必要になる、ということですわね。わたしの場合は、2年前の冬でございましたでしょうか、初めて在宅でのデータ入力業務を受注した時、報酬は月に3万円程度でした。年間36万円となると確定申告の対象になるため、区役所で開催されている無料の税務相談会へ足を運んでみたのです。その際に「事業として継続性があるならば事業所得、単発であれば雑所得として申告するのが一般的です」とのアドバイスをいただきました。正直なところ、最初は少し難解に感じましたけれど、一度その仕組みを理解してしまえば、案外と肩の力が抜けるものでございますわ。
経費計上も、パラレルキャリアで在宅ワークをする上で大変大切な知識でございます。事業所得や雑所得として申告する際、業務に必要な費用は「経費」として収入から差し引くことが許されております。例えば、PCオペレーターとして使うパソコンやソフトウェア代、通信費、電気代などが挙げられますわね。自宅で仕事をしている場合、家賃や光熱費の一部を「家事按分」として経費にすることも可能でございます。わたくしですと、目黒区の自宅の一室を仕事部屋として使っておりますので、その部屋の面積が自宅全体に占める割合に応じて、家賃や電気代の一部を経費として計上しています。これも、先日区役所でお尋ねした際、専門家の方から伺ったことなのですけれど、このような細やかな積み重ねが、最終的な納税額に思いのほか影響してくるものなのですわね。また、消費税については、課税売上が年間1,000万円を超えない限り、原則として「免税事業者」となりますので、最初のうちはあまりお気になさることはないかと存じます。
次に、法務に関する留意点へ移りましょうか。特に会社員の方がパラレルキャリアを始める場合、まずご自身の会社の就業規則を確認なさることが何よりも大切かと存じます。多くの企業では、従業員の兼業を禁止しているか、あるいは何かしらの制限を設けている場合が少なくありませんわ。
…もちろん、こうした法務や税務に関する知識は少しばかり骨が折れるものですけれど、知っているのと知らないのとでは、心のゆとりが全く異なってくるものです。パリの街を颯爽と歩くマダムたちのように、わたしもエレガントに、そして賢く、日々の暮らしを彩っていきたいと願っております。
